この記事の監修者 篠原 昌志
(株)ココテラス代表取締役/一卵性の双子/山口県出身/職人・施工会社が薄利というリフォーム業界の悪い収益構造改革をする事を目標に、定額制リフォーム「イメチェン」のFC本部を運営。
現在全国37拠点で展開中。リフォーム事例を紹介するYouTubeのチャンネル登録者は1.5万人。
築古マンションや中古戸建をリフォーム、リノベーションする際には、必ず事前に見積をとる必要があります。
複数の業者から見積もりを出してもらう事を相見積もりといい、中には複数のリフォーム・リノベーション会社に見積もりを依頼する方もいらっしゃいます。
そこで今回は相見積もりをとる際のポイントと注意点について解説します。
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リフォームの見積り料金は無料?有料?
リフォームの見積もり料金は、無料であることが一般的です。
しかし、雨漏り診断や耐震診断など調査に時間と手間がかかる場合は、別途費用がかかるケースもあります。
また、何度もプラン修正を依頼した際や詳細な見積を行う場合は、仮契約が必要になったり、見積料金がかかってしまうこともありますので事前に
「見積もり料金が無料なのか?有料なのか?」
確認しましょう。
現場調査、見積作成には手間と時間がかかる為、決して見積が有料の会社が悪い会社というわけではありません。
リフォームの相見積もりは何社に依頼するのがいいのか?
リフォームする際、事前に複数のリフォーム会社から見積もりをとり、比較することが一般的です。
相見積もりをとることで、リフォーム会社の特色や料金・プラン、信頼できるリフォーム会社なのか見極めることができます。
しかし
「たくさんのリフォーム会社で相見積もりを取りたい」
そう考える方もいるかと思いますが多くのリフォーム会社に依頼しすぎることは控えましょう。
あまり多くのリフォーム会社に相見積もりを依頼しすぎると、リフォーム会社のあなたへの印象は悪くなり、優良な会社ほど辞退される可能性が高まります。
あなたもリフォーム会社を選ぶように、リフォーム会社もお客様を選んでいるという事は認識し、配慮は大切にしましょう。
また沢山の相見積もりをとる事で各社の印象が薄くなったり、会社選定に時間がかかってしまい判断が難しくなります。
ある程度下調べした上で相見積もりを依頼したいリフォーム会社を絞り、相見積もりを依頼する際は、多くても3社程度がおすすめです。
リフォームの見積書の流れ
見積もり前に、おおまかな要望や予算を事前にまとめておきましょう。
【リフォームしたい優先順位】
家族全員の意見を聞いた上で、リフォームしたい順に並べておきましょう。
優先順位の付け方は故障や老朽化などできるだけ早くリフォームした方が良い箇所は優先的に上位にしましょう。
【現状の不満】
リフォームしたい箇所の不満点、なぜリフォームしたいのかなどもまとめておきましょう。
【リフォームする上での要望】
リフォームする上での具体的な要望をまとめましょう。
予算や家のスペースの問題上、叶えることができない場合もありますが、リフォーム会社に要望を伝えておくことで、他の提案をしてくれる場合もあります。
【リフォーム後のイメージ】
リフォーム後のイメージとなるサイトや写真を用意しておくと、リフォーム会社と共有することができます。
リフォームの要望がまとまったら、リフォーム会社に見積もりの依頼を出し現地調査に来てもらいます。
現地調査の際に、リフォームしたい箇所を伝えておき念入りに見てもらいましょう。
給排水管の位置や床下、天井裏などを覗き込む場合など、その時のリフォーム会社の対応や言動なども確認しておきましょう。
現地調査の際にできれば準備しておきたいものが以下です。
・間取り図(購入時、以前リフォームしたことがある場合はそのときの資料)
・リフォームイメージに近い写真
・マンションの場合は管理規約
また事前に通電手続きは必ず行う様にして下さい。
通電手続きは電力会社に電話するか、ネット申請により可能です。
現場調査当日に通電されていなければ、設備機器の動作確認ができません。
工事着工後、不具合に気づき追加工事が発生する事もある為、ご注意ください。
現地調査後、工事内容にもよりますが見積書は2〜3週間で完成します。
見積書の他に
・現地調査でリフォーム会社と直接話したときの対応・印象
・リフォーム会社との相性
・CAD図面の有無
・設備仕様書の有無
・パースの有無
なども比較した上でリフォーム会社を決めましょう。
見積書・リフォームプラン・リフォーム会社との相性を比較検討した上で1社に正式にリフォームをお願いします。
提案内容によって、プランの微調整を行った上で、プランを再提出してもらいます。
この際、修正後のプラン内容はしっかり確認しておきましょう。
リフォームの見積書で見るべきポイント
・作成日
・商品名(メーカー名)、サイズが記載されているか?
・単価が明記されているか?
・数量が明記されているか?
・諸経費は総工時の何%になっているか?
・合計金額は合っているか?
・見積書に有効期限はあるか?
リフォームの見積書で要注意する3つのポイント
見積書に有効期限がある場合があります。
リフォーム材料費の変動で金額が変わる場合もあるため、有効期限が極端に短い場合は要注意しましょう。
諸経費が総工時の何%になっているか確認しましょう。
通常は全体の工事の10〜15%が一般的です。
リフォーム会社によって差はあるので、高い場合はリフォーム会社に直接確認しましょう。
本来は
「床工事〇〇㎡×使用する材料・価格」
と記載されていますが
「床工事一式〇〇円」
としか書いていない場合は要注意です。
工事ごとの材料や単価がわからないため、材料費をごまかされている場合があります。
他社との比較もできないため、一つ一つの内容ごとにリフォーム会社に確認しましょう。
リフォームの見積もりを依頼・比較する際の3つのコツ
相見積もりの場合、事前にリフォーム会社に伝えておきましょう。
相見積もりは一般的に行われるため
「相見積もりと言ったら嫌な顔をされるのではないか」
と考えなくて大丈夫です。
リフォーム会社も契約が決まると先に準備してしまう前に、相見積もりのことを伝えた方がお互いにとって良いでしょう。
リフォームを行う予定の物件の間取り図があれば、コピーして準備しておきましょう。
リフォーム会社に提出すればより精密な見積もり・提案をしてくれる可能性が高くなります。
見積書に記載されている金額も大切ですが
「営業マンとの相性」
「アフターサービスの充実度」
リフォーム会社を検討する上で重要です。
リフォームは工事期間だけでなく、完成後も何かあった場合
「気兼ねなく相談できるリフォーム会社なのか?」
という点も打合せや現地調査の際に確認しましょう。
リフォームの見積もり期間が伸びる2つの原因とは?
リフォーム会社の場合、実際に工事を行う職人と営業が完全に分かれていることも少なくありません。
そのため、営業担当者がリフォームの知識不足の場合、見積もりの提案が遅くなって期間が伸びることもあります。
リフォーム会社は、競合他社がいると分かった場合リフォームの提案を少し遅らせる場合があります。
なぜ少し遅らせるのかというと、競合他社のプランを知った上でそれ以上の魅力的なリフォームプランを提案したいためです。
相見積もりを行う際のマナー
他のリフォーム会社の見積書を見せて、値引き交渉するのはマナー違反です。
良質なリフォーム会社であれば、最初から適性価格を提示してくるため値下げ交渉に応じないのが一般的です。
反対に、値下げ値下げ交渉に応じてくれるリフォーム会社の場合は、雑なリフォーム工事をされるかもしれないという危険もありますので注意しましょう。
相見積もりを行う際は、必ず希望条件を統一して伝えましょう。
リフォーム会社ごとに伝える内容や条件が違うと比較・検討ができません。
見積もり後の断り方
リフォームを依頼しない会社には、きちんと断りの連絡をしましょう。
断りの連絡は、メールで簡潔に伝えるので十分です。
見積もりは無料ですが、リフォーム会社は見積書を作成するのに、時間と費用を割いています。
断りの連絡を入れる際は、早めに伝えるようにしましょう。
まとめ
以上、相見積もりをとる際のポイントと注意点について解説しました。
リフォーム、リノベションを行う際には必ず相見積もりをとってから、工事会社を選定してくださいね。
この記事の監修者 篠原 昌志
(株)ココテラス代表取締役/一卵性の双子/山口県出身/職人・施工会社が薄利というリフォーム業界の悪い収益構造改革をする事を目標に、定額制リフォーム「イメチェン」のFC本部を運営。
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