この記事の監修者 篠原 昌志
(株)ココテラス代表取締役/一卵性の双子/山口県出身/職人・施工会社が薄利というリフォーム業界の悪い収益構造改革をする事を目標に、定額制リフォーム「イメチェン」のFC本部を運営。
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今、電気代が大きく高騰しています。オール電化マンションを所有されている方の中には、高い電気代に困っている方もおられるでしょう。
しかし、集合住宅においては簡単に電気からガスへの切り替えはできないのです。
オール電化からガスへ変更できれば電気代が節約できるのではないかと考えておられるマンションのオーナー様は、今回の記事をご参考ください。
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【電気→ガスに変更】オール電化の分譲マンションでガス給湯器へ交換はできる？
結論から言えば、オール電化の分譲マンションでガス給湯器に交換するのは難しいでしょう。
そもそも、オール電化の集合住宅にはガス管が配管されていない可能性があります。ガス管がなければ、ガス給湯器を設置するのは不可能です。
戸建住宅の場合は、もともとオール電化で設計していてガス管が配管されていなくても、プロパンガスを契約してガスタンクを戸外に設置すれば、ガス使用に切り替え可能です。
しかし集合住宅の場合、一室だけのプロパンガス契約はできません。
たまたまガス管が配管されていればガス給湯器へ切り替えできる可能性はありますが、基本的にオール電化を謳っている物件ではガス管を引き込んでいないでしょう。
【ガス→電気】ガス利用の分譲マンションからオール電化に切り替えはできる？
しかし逆に、ガスコンロやガス給湯器を設置している分譲マンションをオール電化へ切り替える場合は、難しいながらできる可能性があります。
ガス給湯器を使用している場合、お湯は給湯器で温めてキッチンやお風呂に供給していきます。
水道から引いた細い配管をガスで加熱する瞬間式の給湯器の場合、設備なコンパクトです。
一方、オール電化ではお湯の温めに電気温水器を使用します。
オール電化に切り替える場合は、既存のガス給湯器を撤去して代わりに電気温水器をおかなければなりません。
電気温水器は、ガス給湯器と比べるとかなり大型です。高さが２m弱、縦1m弱×横1m弱ほどの大きさで、戸建住宅の場合では戸外に置かれる場合がほとんどです。
画像引用：タカラスタンダード株式会社
ここから温めたお湯をお風呂やキッチンに供給していくシステムであるため、大きくなるのは必然です。この大きな電気温水器を、物件のどこに置くのかが問題になります。
考えられる置き場所の候補としては、次の3箇所です。
- 共用部
- バルコニー
- 室内
共用部には管理組合の規定があり、絶対に置けません。同様に、バルコニーも許可がおりない可能性があります。許可が出たとしても、外壁塗装の際に邪魔になるため、推奨できません。
残る選択肢は室内のみです。
リノベーションの際にどうしてもということならば設置自体は可能ですが、場所はかなり取ります。
現在、電気代が高騰している上、部屋の使用スペースまで狭くなるとなると、デメリットの方が目立ちます。
メリットはあまりありませんが、室内に電気温水器を置くならば、分譲マンションでもガス利用から電気利用に切り替えられる可能性があります。
電気使用とガス使用で切り替え可能な例
電気からガスへ、またはガスから電気へ切り替えるのはどちらも簡単ではありません。
しかし、一部の変更は可能な場合があります。
例えば、キッチンのガスコンロをIHに変更したい場合。
IHはガスコンロと比べお手入れがしやすく、安全面でも設置要望が多い設備です。
ガスコンロからIHに交換する場合は、次のような手順で行います。
- 既存のガス栓を切る
- 分電盤から専用の電気配線回路をキッチンに伸ばす
- 電気配線を替わりに設置したIHにつなぐ
この場合、お湯はガス給湯器から供給されます。
あくまでキッチンで使用する加熱器だけ、IHに替えることが可能です。
このように一部の変更は可能な場合がありますが、屋内全ての設備を交換するのは難しいでしょう。
まとめ
分譲マンションにおいてオール電化で供給されているものを、全てガスに切り替えるのは困難です。
また、ガスから電気に変更するのも不可能ではないものの難しいでしょう。
しかし、ガスコンロをIHに交換することや戸建て住宅のリノベーションでオール電化からガス使用への切り替え、あるいはガス使用からオール電化へ変更することは可能です。
イメチェンでは、分譲マンションのリフォーム・イノベーションのご相談を受け付けております。
また、中古住宅に関しても「イメチェンネクスト」で承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
今回の記事は動画でも解説しています。こちらもぜひご視聴ください。
