床のリフォームで使われる塩ビタイルの落とし穴とは

リフォーム・リノベーションの教科書

賃貸住宅のリフォームやリノベーションでよく使われる床材に、塩ビタイルがあります。

塩ビタイルは、その種類の豊富さや使い勝手の良さで利用されるケースも多くあります。

しかし、いざ施工した際に注意点を見落としてしまい再工事を行うといったことも実際に発生しています。

塩ビタイルの特徴と把握しておいた方が良い注意点について、ご紹介していきます。

塩ビタイルを使用するときの注意点とは


塩ビタイルの「塩ビ」とは、ポリ塩化ビニルの略称になります。

このポリ塩化ビニルは、住宅ではよく利用されている素材になります。

例えばキッチンに使われている給水や排水管も塩ビ菅という風に表現されていますし、トイレや脱衣場の床に使われているクッションフロアの素材もポリ塩化ビニルになります。

また、壁紙にも塩ビクロスと呼ばれるようなモノが存在しています。

住宅に多用されているポリ塩化ビニルですが、塩ビタイルもポリ塩化ビニルで作られていますので、一見「木」のように見えますが表面の模様はプリントされています。

塩ビタイルは元々は、店舗内装で使われていた床材になります。

重歩行用の靴で踏んでも問題ないような固い素材になっていますので、傷がつきにくく住宅の床材には非常に向いています。

厚みはだいたい2.5ミリから3ミリ程度で、手でもある程度曲げることができカッターでもカットすることもできます。

塩ビタイル自体は薄いのですが、フローリングの上に上貼りしていただくと、表面は堅く傷も付きにくい耐久性のある床材というのがわかります。

塩ビタイルのメリット

① デザイン性が豊富
フローリングは、カラーが少ないと言われていまして多くても5種類から10種類程度のフローリング材が一般的です。一方で、塩ビタイルのカタログを観ていただくと分かるのですが、何十種類から何百種類といった種類が存在します。石目タイプのものや木目調も白っぽいものから濃い茶色のものまで様々なタイプのモノがあります。

② 既存のフローリングに上貼りができる
塩ビタイルの厚さは、2.5ミリから3ミリ程度になりますので、既存のフローリングに上貼りすることができます。また、カッターで切ることが出来ますので、例えばタバコが床に落ちて焦げ跡が付いてしまった場合でも、カッターで切って部分的に張替えが可能です。メンテナンス費用も安く済むというのもメリットの1つになります。賃貸住宅は、だいたい2年~4年で入居者様が入れ替わります。その期間でお部屋の床に出来た傷は、基本的には次の入居に向けて修復しないといけませんが、塩ビタイルの場合は耐久性があり傷が付きにくいのと合わせて、メンテナンスもしやすく費用も安く抑えることが出来るという点が、よく使われる理由にもなっています。

塩ビタイルのデメリット

① 冬場はとても冷たい
塩ビタイルは、見た目のデザインが木目調であっても、もちろん素材は木ではありませんので、冬場に素足で踏むと非常に冷たさを感じます。

② 熱に弱い
塩ビタイルは、素材の特性として熱すると膨張してしまうというのがあります。例えば、床暖房が敷かれているようなお部屋では、塩ビタイルを貼ってしまうと床暖房の熱で塩ビタイルが温まってしまい膨張して、塩ビタイルが突きあがってしまうような現象が発生してしまいます。そのため、床暖房が使用されているお部屋では使用ができませんので注意しましょう。

 

塩ビタイルの工事をする際の注意点とは

塩ビタイルの厚さは、2.5ミリから3ミリ程度になっていますので、既存のフローリングに上張り出来ることがメリットとしてあります。

しかし、開閉式の扉がある場合などは注意が必要です。

通常、開閉式の扉は当然開閉が行われますので床に接触して傷が付かないように床と扉の間に少しだけスペースを設けて施工されています。

リフォームなどで塩ビタイルをフローリングの上に上張りするとその分、床が高くなります。

そうすると、開閉式の扉との間に設けていたスペースが無くなり接触してしまうというケースが発生してしまいます。

そのため、接触して傷をつけないために扉を一旦外して扉を少しカットすることで、床と扉の間にスペースを確保し対応します。

動画でもご紹介しているお部屋も、塩ビタイルを上張りすることで扉と接触してしまうため、同様の対応を行っています。

業者によっては、見落としてしまう事もあり追加工事が発生することもあります。

工事を依頼する際には、オーナー様の方から塩ビタイルを上張りしても扉との接触は問題ないか事前に確認することで確実に防ぐことができます。

まとめ


築年数が古い物件をお持ちのオーナー様やフローリングの痛みが気になっているお部屋をお持ちのオーナー様は、塩ビタイルを上張りすることも選択肢の1つとして考えておられると思います。

工事を発注することになった際には、扉との接触について問題ないかを事前にご確認いただき、追加工事などの無駄が起きないように注意していただければと思います。

 

 

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