悪質リフォーム会社を見分ける方法

悪質リフォーム会社を見分ける方法

この記事の監修者 篠原 昌志

(株)ココテラス代表取締役/一卵性の双子/山口県出身/職人・施工会社が薄利というリフォーム業界の悪い収益構造改革をする事を目標に、定額制リフォーム「イメチェン」のFC本部を運営。

現在全国38拠点で展開中。リフォーム事例を紹介するYouTubeのチャンネル登録者は1.5万人。

リフォーム業界に悪徳業者がいるという事は、多くの人が知っていますよね?

それでも騙されてしまう人が数多くいらっしゃいます。

そこで今回は悪徳リフォーム会社の見分け方と騙されない方法を解説します。

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悪質リフォーム会社が減らない理由

悪質リフォーム会社が減らない理由には、リフォームをやるべき妥当性や施工の品質について素人にはわかりにくいという点があります。

例えば、外壁塗装の場合

・塗り替えるタイミング

・適性な量の塗料を塗ったのか?

シロアリ駆除においても

「床下がシロアリに食われています。すぐに工事したいと家が倒れる恐れがあります」

このように恐怖心をあおられたとしても

・本当にシロアリ被害が出ているのか?

・シロアリ駆除されたのか?

・床下

・耐震性

・排水周り

・屋根

特に、このようにわかりづらい部分が悪質リフォーム会社の対象になりやすい箇所です。

分かりにくいことをいいことに、実際には行う必要がないリフォームを勧めてきたり、施工で手抜きをする悪質リフォーム会社が増えています。

悪質リフォーム会社に狙われやすい人と家の特徴

悪質リフォーム会社に狙われやすい人は

・高齢者

・一人暮らし

・自然災害が多い地域に住む人

悪質リフォーム会社は、家の洗濯物、車の種類などを見て家族構成を判断し、家に1人しかいない状態を狙ってきます。

1人のときに狙う理由としては、他の人の相談をさせずにその場でその人だけで契約を完了させるためです。

自然災害が多い地域に住む人には

「この状態では、次災害が来たら家が倒壊しますよ」

などと不安を煽って強引にリフォームをさせようとします。

悪質リフォーム会社に狙われやすい家の特徴としては

・築年数が古い家

・屋根材が色褪せている家

・後付けしたベランダがある家

・太陽光発電のパネルがある家

築年数が古い家は色々な箇所が老朽化しているため、リフォームの提案をされがちです。

また、後付けした住宅設備がある場合は、リフォームに興味があると推測され、他の箇所のリフォーム工事を勧められることがあります。

悪質リフォーム会社の手口と対策

①不安を煽って契約を結ばせようとする

「無料点検を行っています」

「家の近くでリフォームしていて気づいたのですが、お宅の屋根割れていますよ」

などと、親切なふりや、ついでにと言ったような切り口で訪ねてきては、不安を煽ってきます。

不安の煽り方は以下のようなものが多いです。

【外壁】

・外壁に大きなヒビが入っている、すぐに塗装しないと内部が腐ってしまう

【屋根】

・屋根がずれている、瓦が傾いているためこのままだと雨漏りになります。

・壊れていない屋根の一部をわざと壊す

【床下】

・シロアリの被害がでているため、すぐに駆除しないと家が倒れます。

【排水管】

・水漏れしているため、すぐに交換しないと大変なことになります

実際に不具合が無かった場合も

「このまま放っておくと危険です」

などとリフォーム工事の契約をさせようとします。

急に訪ねてきたり、無料点検の訪問が来たとしても安易に家に入れないようにしましょう。

②大幅な値引きをして契約を急かす会社

無料点検後に

「今日中にご契約いただければ、リフォーム工事費を半額にいたします」

などと言って早く契約するように迫ってきます。

そもそもの価格設定がぼったくりで元の値段があっていないようなものです。

その場で契約はせずに、必ず複数のリフォーム会社に見積もりを取ってリフォームの相場費用を知っておきましょう。

③契約を強引にすすめる会社

リフォームの契約内容をあまり理解できていない高齢者などに対して、強引に契約を迫る悪質リフォーム会社もいます。

「おばあちゃんの話聞きますよ」

「何かお手伝いできることありますか?」

など一人暮らしの高齢者の話を聞いたり、親切にした後、リフォームの話を持ちかけ契約をしようとするのが手口です。

④他の箇所も工事を始めてしまう会社

リフォームが始まった後も追加工事を強引にする悪質リフォーム会社もあります。

洗面台やトイレの工事のみだったはずが、予定外の浴室に難癖をつけて勝手にリフォーム工事を進めていきます。

リフォームしたのにお金を払わないのはおかしいと脅されて、仕方なく追加工事されてしまった箇所の費用を払うケースもあるので、経過途中も適宜チェックするようにしましょう。

⑤契約書を渋る会社

悪質なリフォーム会社の中には、契約書を交わさず工事を始めてしまう会社もあります。

このような場合は、口頭で伝えられていた額以上のリフォーム費用を請求されます。

小さな箇所の場合や、追加工事の場合も必ず契約書を交わすようにしましょう。

⑥施工不良・手抜き工事

リフォーム工事は、素人には施工の内容がわかりにくいため、わかりにくいことをいいことに「手抜きリフォーム工事」を行う会社があります。

リフォーム工事全てを理解することは難しいですが、手抜き工事を防止する方法はあります。

・施工途中の段階ごとに写真を撮ってもらう

・リフォーム工事の現場に足を運ぶ

任せきりにしないことが大切です。

「ちゃんと見てますよ」

とアピールし、例え手抜き工事をされてしまったとしても証拠となるような写真を撮影しておくことも対策の一つです。

⑦介護保険でリフォームできると嘘をつく

介護保険を利用してリフォームを行う場合は、介護保険のプロであるケアマネージャーなどにプランを立ててもらい自治体に申請が必要です。

また、介護保険が適用されるリフォーム工事は種類が決められているため、支給される金額にも限度があります。

「どんなリフォームも介護保険でまかなえますよ」

と勧めてくる悪質リフォーム会社には注意しましょう。

悪質リフォーム会社と契約してしまった場合

悪質なリフォーム会社に契約をしつこく迫られた結果、断りきれず契約してしまったというケースもあります。

①クーリング・オフ制度を活用する

契約書などの書面を受け取った日から8日以内であれば、クーリング・オフ制度を利用して解約することができます。

ただし、この間に工事が始まってしまうと手続きが難しくなってしまうためこの期間中は工事をさせないようにしましょう。

※詳しくは「国民生活センター」「消費生活センター」でご確認ください。

②国民生活センターに相談する

リフォーム工事完了後、問題が見つかったとき保証や保険が利用できない場合、リフォーム会社が応じてくれない場合は

「国民生活センター」「住宅リフォーム・紛争処理支援センター」

などのトラブルに詳しい専門家に相談しましょう。

まとめ

悪質リフォーム会社と言っても、手口は年々巧妙化しているため被害が減りません。

「自分も騙される可能性がある」

という危機感を持った上で、事前に悪質リフォーム会社の手口を覚えておくことも大切です。

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